振戦のきっかけ
私は極度の緊張とストレスで振戦がでます。
自覚したのは小学校6年生の時卒業アルバムの個人撮影の時に頭が震えてしまっていたのです。
周りの目も気になったし、なによりすごく恥ずかしかったことを鮮明に覚えています。
それから、顔写真撮影の時は毎回頭が震えてしまうようになりました。
震えないようにと力を入れたり意識すればするほど震えはひどくなりました。
震えが出るタイミング
年齢を重ねるにつれて震えの症状がでる回数が増えていきました。
- 顔写真撮影のとき(プリクラや集合写真以外)
- 眼科
- 歯医者
- 美容室で前髪を切る時
- 顔を他人に触られる時(メイクやエステ)
- 血液検査
- 人前で大事な書類を書く時
- パニックの時(怒り、悲しみ、悔しいetc…)
- 人前で発表、発言する時
症状がでる頻度が増えて、震えのタイミングもわかってくるようになりました。
すべてに共通していることは、極度の緊張があることです。
元々緊張しいな体質で、ここで失敗できない、ぜったいうまくやらなきゃというプレッシャーを感じてしまうことが多くおまけに、気が小さく自分に自信がない為なにをするにも緊張していてストレスがかかっていました。
それが12歳の時に震えとなって現れたのだと思います。
悩んでいた時期
12歳のころからずっと震えで悩んでいましたが親や友人など誰にも言えず恥ずかしいことだと思って一人で悩んでいました。
当時は、自分の精神が未熟だからと自分を責めることしかできませんでした。
それから自分なりに症状が出そうな場面は避けたり、どうしても震えそうなとき恥を承知で事前に震えがでますと言うようにしていました。(言えないときがほとんどでした(泣))
私にはこんな経験があります。
10年くらい前のある日、目の傷の痛みで眼科を受診することになりました。
眼科は初めて受診するので緊張していて、案の定診察時に頭の震えが出てしまい周りの看護師さんにはクスクスと笑われ医師からは「震えるな!こんなことくらいで病院にくるな」と怒られてしまいました。
それが酷くショックで今でも眼科だけでなく目の検査も恐怖を感じるようになりました。
私が受診した病院がたまたまよくなかったということもありますが、この出来事は一生のトラウマになりました。
そして、自分のスマホが持てるようになってからは、必死になって震えを自力で治す方法をひたすら検索していました。
振戦を治すきっかけ
私が20代の時、父と母がうつ状態になり外出できなくなりました。その頃父と母は仕事を休み心療内科に通院していました。2年ほどで仕事に復帰できるくらいになりましたが今でも通院しています。今は普通に外出して普通の暮らしを送っていますが定期的に薬を処方してもらっています。このことをきっかけに思い切って振戦のことを母に相談してみました。そして、母が通院している病院を紹介してもらい、振戦の薬をもらうことができました。初診は2時間〜3時間くらいかかりカウンセリングが長くてしんどかったですが、今では症状が出る前に薬で落ち着かせているのでほぼ予想外のことが起こらない限り振戦はでません。薬を処方してもらったおかげでかなり気持ちが楽になりました。
最後に
思春期からずっと悩んでいてなんとか治す方法がないか長年模索し20年後やっと薬物治療に出会えました。もっと早く病院に行っていればよかったと思いました。
今も完治したわけではありませんが、原因不明の振戦に悩んでいる方がいたら1度心療内科に行くことをおすすめします。そして自分と相性がいい病院をみつけるといいです。今は色々な治療法があります。私は悩んでいましたが、誰にも相談できず10代の頃はネット環境もなく本当に遠回りしました。今通院している病院に出会ってやっと振戦と向き合い生きていこうと思うことができました。ちなみに、今は書痙の症状があり頑張って治そうとしているところです。
人生いろんな困難がある中で、他人からしたら大したことないようにみえて本人はすごく悩んでいることがあると思います。どうかは悩んでいる人がいたら否定しないでほしいです。「あなたが悪い」「だからできないんだよ、もっと頑張りなさい」は違うと思います。アドバイスができなくてもいいので話をきいてください。それだけで気持ちが落ち着きます。
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